ARTICLE. 35 「痛みの予防」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

MENU

アカデミック 2023.5.8

ARTICLE. 35 「痛みの予防」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE」

 

 

今回テーマは「痛みの予防」

 

 

痛みの発生を予防するためにはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?

 

医療 (介護を含む) 職は、その業務の内容から腰痛などの筋骨格系疼痛を発症するリスクが高いことが分かっています。

 

Soler-Font et al. (2019) は、医療職 (看護職員) を対象に筋骨格系疼痛の予防・管理を目的とした多面的な介入効果を検討した研究を行いました。

介入は、参加型人間工学 (人間工学の視点からの介入)、健康増進活動、ケースマネジメントのエビデンス (根拠) に基づく3つの要素で構成されました。

 

また、対照群 (介入なし) 、介入群ともに通常のケアを受けました。

介入は1年間継続され、6ヵ月後、12ヵ月後の状態を比較した結果、12ヶ月後の介入群は対照群に比べ、首、肩、背中の上部疼痛のリスクが有意に低いことが分かりました。

 

一方で、腰痛の減少も観察されたが、統計的に有意でなかったことが報告されています。

 

これらの結果より、健康増進活動を含む多面的なアプローチは、疼痛予防と管理に必要であることが示唆されています。

 

 

参考文献

    Soler-Font, M., Ramada, J. M., van Zon, S. K. R., Almansa, J., Bültmann, U., Serra, C., & INTEVAL_Spain research team. (2019). Multifaceted intervention for the prevention and management of musculoskeletal pain in nursing staff: Results of a cluster randomized controlled trial. PLoS One, 14, e0225198. doi: 10.1371/journal.pone.0225198.

一覧ページにもどる

UMICAHI RECRUIT スタッフ募集についてはこちら