ARTICLE. 2 「転倒の要因は?」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

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アカデミック 2021.10.7

ARTICLE. 2 「転倒の要因は?」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE 」

 

 

今回テーマは「転倒の要因は?」

 

 

転倒の要因には注意能力が関係していることは知られていますが (#1_Stops walking when talking参照)、他にも要因があるのでしょうか?

 

Rubensteinら(2002)は転倒について調べた16の研究を分析した結果、筋力低下が転倒の要因として最も多かったことを報告しています。

 

また、著者らは転倒経験やバランス障害も転倒の要因として多いことを指摘しています。

脳の萎縮と転倒リスクの関連も分かってきており、転倒者は非転倒者と比較して、運動のプログラミング (計画) やコントロールに関連する運動前野や補足運動野が萎縮していることが明らかにされています(Makizako et al., 2013)。

 

すなわち、運動前野や補足運動野の萎縮が転倒の要因の一つである可能性が示唆されています。これらの研究より転倒の予防には、筋力やバランストレーニングのみならず、脳そのものをトレーニングする必要性もあると考えられます。

 

参考文献

    Lundin-Olsson, L., Nyberg, L., & Gustafson, Y. (1997). “Stops walking when talking” as a predictor of falls in elderly people. Lancet, 349, 617.

    Hyndman, D., & Ashburn, A. (2004). “Stops walking when talking” as a predictor of falls in people with stroke living in the community. J Neurol Neurosurg Psychiatry, 75, 994-997.

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