ARTICLE. 39 「バーチャルリアリティとリハビリテーション (2)」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

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アカデミック 2023.8.16

ARTICLE. 39 「バーチャルリアリティとリハビリテーション (2)」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE」

 

今回テーマは「バーチャルリアリティとリハビリテーション (2)」

 

 

バーチャルリアリティ (virtual reality: VR) を用いたトレーニングはパーキンソン病患者の歩行、バランス機能改善に効果的である可能性が報告されています。

 

Feng et al. (2019) は、28名のパーキンソン病患者を実験群 (n=14) と対照群 (n=14) として無作為に分け、実験群にはVRトレーニング、対照群には従来の理学療法を実施しました。患者は1セッション45分、週5日のトレーニングを12週間行いました。具体的なVRトレーニングは、画面に現れたボールを手や足でタッチする課題 (Hands and feet touch the ball) や上半身でボートを漕ぎながら水の中に落ちないようにバランスをとる課題 (Hard boating) など、いずれもゲーム感覚で楽しむことができる課題が実施されました。

 

その結果、実験群、対照群ともに歩行やバランス機能に有意な改善がみられましたが、特にVRトレーニングを行った実験群では、従来の理学療法を実施した対照群と比較して、より改善がみられたことが分かりました。これらの結果は、12週間のVRリハビリテーションは、従来の理学療法と比較して、パーキンソン病患者の歩行とバランス機能の完全に効果的であることを示唆しています。

 

 

参考文献

    Feng, H., Li, C., Liu, J., Wang, L., Ma, J., Li, G., …Wu, Z. (2019). Virtual Reality Rehabilitation Versus Conventional Physical Therapy for Improving Balance and Gait in Parkinson’s Disease Patients: A Randomized Controlled Trial. Medical Science Monitor, 25, 4186-4192. 

 

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