アカデミック 2023.8.23
ARTICLE. 40 「バーチャルリアリティの未来」
UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする
在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE」
今回テーマは「バーチャルリアリティの未来」
バーチャルリアリティ (virtual reality: VR) は今やゲーム、医療分野のみならず教育など、様々な分野で応用が進んでいます。
例えば、看護教育の分野では、学習や臨床推論の知識、技術を促進するためにVRが使われています。
Aebersold et al. (2012) はバーチャルな世界の中に病院のユニットを構築し、それを使って仮想の患者をシミュレーションした教育を実践しています。このようなVR技術を用いた学習体験は、理論 (机上で学んだ知識) と実践のギャップを埋めるために有効であることが示されています。その他にも近年では、拡張現実 (augmented reality: AR) と呼ばれる現実世界にデジタル情報を投影し世界を拡張する技術を用いた教育も実践され始めています。
これらの技術はスマートフォンを用いて場所を選ばず、また仮想の症例を用いて教育できるため、安全な学習を促進することができます (Mendez et al. 2020)。今後、このようなVR、ARを用いた教育は分野を問わず実践されることが予測されます。
参考文献
Mendez, K. J. W., Piasecki, R. J., Hudson, K., Renda, S., Mollenkopf, N., Nettles, B. S., & Han, H. R. (2020). Virtual and augmented reality: Implications for the future of nursing education. Nurse Education Today, 93, 104531. doi: 10.1016/j.nedt.2020.104531.