ARTICLE. 5 「老化の影響を受けにくい能力」|UMICAHI JOURNAL|熊本の訪問看護・リハビリテーション|UMICAHI(ウミカヒ)

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アカデミック 2021.12.8

ARTICLE. 5 「老化の影響を受けにくい能力」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE 」

 

 

今回テーマは「老化の影響を受けにくい能力」

 

 

加齢により生じる変化で特徴的なことは、行動が遅くなることではないでしょうか?

例えば、食事や着替えなどの日常的な動作のスピードから、人生にとって重要な事項を判断するまでにかかる時間など、様々な場面において目的を達成するために時間がかかるようになります。

 

事実、Cerella(1980) は反応時間を調べる様々な実験を分析し、課題によって異なるものの、加齢変化による反応時間は一定して低下することを明らかにしています。

つまり、課題に関係なく、加齢に伴って全般的に速度低下がみられることを結論付けています (これを、全般的速度低下理論といいます)

 

同様に、Park(2002) 2080歳代までの345人を対象として様々な認知機能を測定し、加齢による変化を確認しました。

その結果、年齢が上がるにつれて、処理速度や長期記憶 (エピソード記憶: 昨日の出来事などの記憶) には低下がみられたものの、意味記憶 (物事の知識・情報についての記憶) 70歳代まで得点が増加することを明らかにしています。

すなわち、「太陽は東から昇り西に沈む」など物事の知識に関する記憶は、ある程度の年齢まではむしろ向上する可能性があるかもしれません。

 

 

 

参考文献

    Cerella, J., Poon, L. W., & Williams, D. M. (1980). Age and the complexity hypothesis. Am Psychol, 332-340.

    Park, D. C., Lauten-schlager, G., Hedden, T., Davidson, N. S., Smith, A. D., & Smith, P. K. (2002). Models of visuospatial and verbal memory across the adult life span.  Psychol Aging, 17, 299-320.

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