ARTICLE. 15 「認知症と栄養 (食事) 介入」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

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アカデミック 2022.7.1

ARTICLE. 15 「認知症と栄養 (食事) 介入」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する

「ARTICLE 」

 

 

今回テーマは「認知症と栄養 (食事) 介入」

 

 

認知症を予防する (あるいは進行を遅らせる) 介入には様々な方法が提案されています。その中の一つとして栄養 (食事) が注目されています。動物に対する実験では、カロリー制限や食事内容の操作によって、様々な認知・行動テストに影響を及ぼすことが報告されています (Wahl et al., 2017)

 

Canevelli et al. (2016) は、認知症に対する栄養介入を報告した多くの論文を分析して、その効果を検討しています。その結果、バランスのとれた食事やいくつかの栄養素は認知症を予防したり進行を遅らせる可能性があることを示しました。

 

一方で、著者らは、特定の栄養介入が高齢者の認知症に影響を及ぼす根拠としては不十分で、今後も長期的な研究が必要であることを指摘しています。しかしながら、食生活は高血圧や動脈硬化などの生活習慣病と直接的に関連するため、当たり前のことですが質・量ともにバランスのとれた食事は大切です。

 

 

 

参考文献

    Wahl, D., Coogan, S. C., Solon-Biet, S. M., de Cabo, R., Haran, J. B., Raubenheimer, D., … Le Couteur, D. G. (2017) Cognitive and behavioral evaluation of nutritional interventions in rodent models of brain aging and dementia. Clinical Interventions in Aging, 12, 1419-1428.

    Canevelli, M., Lucchini, F., Quarata, F., Bruno, G., & Cesari, M. (2016) Nutrition and Dementia: Evidence for Preventive Approaches? Nutrients, 8, 144. doi: 10.3390/nu8030144.

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