ARTICLE. 17 「在宅ケアが生活の質に与える効果」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

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アカデミック 2022.8.22

ARTICLE. 17 「在宅ケアが生活の質に与える効果」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する

「ARTICLE 」

 

今回テーマは「在宅ケアが生活の質に与える効果」

 

 

脳卒中や認知症の発症後に在宅で生活を続ける場合、介護が必要になることは少なくありません。そのため、介護者の負担を軽減することも重要であるとされています。

 

Ugur et al. (2019) は、脳卒中既往者の在宅ケアと介護者への指導が、介護者の負担と生活の質に与える効果を明らかにする目的で研究を行っています。研究は計104名の患者を対象に、最終的に43名ずつの介入群と対象群に分け、介入群の患者には、日常生活動作モデル (model of daily living activities) に基づいて看護ケアが提供され、介護者は介護のトレーニングとコンサルティングを行いました。

 

一方で、対照群には介護者への指導は特に実施されませんでした。その結果、介入前の介護負担や生活の質を測定する尺度 (SF-36) において、介入群と対照群の介護者では差がみられなかったものの、介入後には介護者指導が実施された群のみ生活の質の全ての尺度で改善がみられています。

 

これらの結果は、脳卒中既往者への在宅ケアと介護者指導が、介護者の負担を減らし、介護者自身の生活の質を向上させることを示唆しています。

 

参考文献

    Ugur, H.G., & Erci, B. (2019) The Effect of Home Care for Stroke Patients and Education of Caregivers on the Caregiver Burden and Quality of Life. Acta Clinica Croatica, 58, 321-332.

 

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