ARTICLE. 19 「訪問リハビリテーションの効果 (2)」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

MENU

アカデミック 2022.9.5

ARTICLE. 19 「訪問リハビリテーションの効果 (2)」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する

「ARTICLE 」

 

今回テーマは「訪問リハビリテーションの効果 (2)」

 

 

 前回に引き続き (#18_訪問リハビリテーションの効果_1参照)、在宅リハビリテーションの介入効果を示した論文を紹介します。

 

Burton et al. (2019) は、リハビリテーションを含めた在宅介護サービスについて、高齢者における身体活動や運動介入の有効性を検討するために、システマティックレビュー (関連する先行研究をくまなく調査し、質の高い研究を分析する) を用いた研究を行っています。

 

その結果、対象となる1679件の論文から、より質の高い18件の研究が分析され、在宅介護サービスを受けている高齢者には身体活動の向上に関するエビデンス (根拠) が示されました。

 

つまり、リハビリテーションを含む在宅ケア利用者はそうでない人よりも身体機能が優れていたことが示唆されます。一方で、著者らは身体活動を測る評価が統一されておらず、介入における経済的効果のエビデンスもないため、今後はこれらに関する研究がなされるべきだとも述べています。

 

しかしながら、在宅リハビリテーションは高齢者の身体機能改善に良い効果をもたらす可能性があるといえます。

 

 

 

参考文献

    Burton, E., Farrier, K., Galvin, R., Johnson, S., Horgan, N.F., Warters, A., Hill, K.D. (2019) Physical activity programs for older people in the community receiving home care services: systematic review and meta-analysis. Clinical Interventions in Aging, 14, 1045-1064.

一覧ページにもどる

UMICAHI RECRUIT スタッフ募集についてはこちら