ARTICLE. 1 「Stops walking when talking?」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

MENU

アカデミック 2021.9.12

ARTICLE. 1 「Stops walking when talking?」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE 」

 

 

今回テーマは「Stops walking when talking?」

 

 

Stops walking when talking(話すときに、立ち止まるか?); SWWT」は高齢者の転倒予測に繋がることが報告されています(Lundin-Olsson et al., 1997)。

 

この研究では、歩いている最中に質問され立ち止まった高齢者は、そうでない人たちよりも以後6ヵ月にわたり転倒する回数が多いことが分かっています。

 

このSWWT63名の脳卒中既往者(平均年齢68.4歳)を対象に実施したところ、質問され立ち止まった26名中16名(62%)が転倒し、11名(42%)が再転倒をすることが報告されています(Hyndman, & Ashburn, 2004)。

 

一方で、質問されても歩き続けながら答えた37名中14名(38%)が転倒し、4名(11%)が再転倒をしていることからも、歩きながら考えたり話すことが難しい人は、転倒する危険性が高まることが示唆されています。

 

これらの要因の一つには、ヒトの注意能力が関係していると考えられています。

 

 

 

参考文献

Lundin-Olsson, L., Nyberg, L., & Gustafson, Y. (1997). “Stops walking when talking” as a predictor of falls in elderly people. Lancet, 349, 617. Hyndman, D., & Ashburn, A. (2004). “Stops walking when talking” as a predictor of falls in people with stroke living in the community. J Neurol Neurosurg Psychiatry, 75, 994-997.

一覧ページにもどる

UMICAHI RECRUIT スタッフ募集についてはこちら