ARTICLE. 23 「脳血管障害とリハビリテーション(1)」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

MENU

アカデミック 2022.10.31

ARTICLE. 23 「脳血管障害とリハビリテーション(1)」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE 」

 

 

今回テーマは「脳血管障害とリハビリテーション(1)」

 

 

脳卒中後 (脳血管障害) の回復に効果的なリハビリテーション (リハビリ) にはどのようなものがあるでしょうか?

少し古い論文ですが、Belda-Lois et al. (2011) は脳卒中後の歩行リハビリに用いられる技術や治療法の効果について概説しています。

それによると、古典的な歩行リハビリ技術 (神経生理学的アプローチや運動学習アプローチがあるが詳細は省く) は、特定の手技が他の手技よりも回復を促進する効果が高いことを示す根拠は不十分であるとしています。

 

一方で、ロボット機器を用いたリハビリは、歩行トレーニングへの適合性と実際歩行への効果を示すためにさらなる研究が必要であり、機能的電気刺激を用いたリハビリは様々なトレーニングと組み合わせることで、脳卒中片麻痺の歩行が改善することを示唆しています。

 

さらに、近年では対象者の脳活動を捉えて運動に変換することで回復を促進するブレインコンピュータインターフェース(BCI) も注目されていますが、その報告は上肢のリハビリ効果に関する研究に限られています。

 

今後、脳卒中後のリハビリは様々な手技や最先端の機器を組み合わせながら、より効果的で各個人に最適化された介入方法が提案されていくようになると考えられます。

 

参考文献

    Belda-Lois, J.M., Mena-del, H.S., Bermejo-Bosch, I., Moreno, J.C., Pons, J.L., Farina, D., … Rea, M. (2011). Rehabilitation of gait after stroke: a review towards a top-down approach. Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation, 8, 66. doi:10.1186/1743-0003-8-66.

一覧ページにもどる

UMICAHI RECRUIT スタッフ募集についてはこちら