ARTICLE. 27 「パーキンソン病について」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

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アカデミック 2023.1.12

ARTICLE. 27 「パーキンソン病について」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE」

 

 

今回テーマは「パーキンソン病について」

 

 

パーキンソン病の患者数は、神経変性疾患の中でアルツハイマー病に次いで2番目に多い疾患です (日本医療研究開発機構)。厚生労働省の調査では平成29年には日本国内でおよそ16万人以上の罹患者がいるとされています。アメリカにおいても2番目に多い神経変性疾患で,加齢に伴って有病率が増加することが分かっています (Beitz, 2014)。

 

典型的な症状の特徴として、安静時振戦、固縮、徐脈、前傾姿勢がみられます。また、神経行動障害 (うつ病、不安神経症)、認知機能障害 (認知症)、自律神経機能障害 (起立性調節障害、多汗症など) を伴うことがあります。

 

パーキンソン病の治療には多くの医学的選択肢がありますが、薬物療法 (レボドパ薬) が主に用いられています。

また、近年では脳深部刺激療法 (deep brain stimulation: DBS, パーキンソン病の要因である大脳基底核の異常を調整する治療法) などの先進的な治療も増えてきています (Reich & Savitt, 2019)。しかしながら、決定的な治療法は確立されておらず、現在も多くの研究が進められています。

 

 

参考文献

    Beitz, J. M. (2014). Parkinson’s disease: a review. Frontiers in Bioscience, S6, 65-74.

    Reich, S. G., & Savitt, J. M. (2019) Parkinson’s Disease. Medical Clinics of North America, 103, 337-350.

 

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