ARTICLE. 29 「パーキンソン病とリハビリテーション 2」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

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アカデミック 2023.1.26

ARTICLE. 29 「パーキンソン病とリハビリテーション 2」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE」

 

今回テーマは「パーキンソン病とリハビリテーション 2」

 

 

近年、バーチャルリアリティ (virtual reality: VR) を用いたリハビリテーション(リハビリ)介入が着目されています。

同様に、パーキンソン病の症例に対するVR介入も研究されています。

 

Lei et al. (2019) は、VRリハビリトレーニングにおける歩行とバランスの改善に焦点を当てたシステマティックレビューを行いました。

彼らは、調査された478論文から質の高い16の論文を分析しました。

その結果、歩幅やストライド、バランス機能、移動速度にはVRトレーニングの効果がみられました。

また、副次的な効果として、一般的なリハビリと比較してVRリハビリでは、生活の質や自信度で大きな改善がみられ、神経精神症状に対しても効果があることが分かりました。

 

一方で、VR介入中に (合計555人) 4名の対象者が軽いめまい、1名が重度のめまいと嘔吐を発症したと報告しています (VR酔い)。

したがって著者らは、VRリハビリトレーニングは、従来のトレーニングと同様の効果を得ることができるだけでなく、その効果が期待できることがわかりましたが、その利点を検証するため、より大規模な研究が必要であることを示唆しています。

 

 

 

参考文献

    Lei, C., Sunzi, K., Dai, F., Liu, X., Wang, Y., Zhang, B., … Ju M. (2019). Effects of virtual reality rehabilitation training on gait and balance in patients with Parkinson’s disease: A systematic review. PLoS One, 14, e0224819. doi: 10.1371/journal.pone.0224819.

 

 

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