ARTICLE. 30 「パーキンソン病と在宅プログラムの効果」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

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アカデミック 2023.2.6

ARTICLE. 30 「パーキンソン病と在宅プログラムの効果」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE」

 

今回テーマは「パーキンソン病と在宅プログラムの効果」

 

 

パーキンソン病患者に対する在宅プログラムには効果があるのでしょうか?Atterbury & Welman (2017) は、パーキンソン病と診断された40名をランダムに振り分け、24名の対象者にはセラピスト指導の介入 (リラクセーションやバランストレーニング) を行い、もう一方の対象者16名には、トレーニングを教示したDVDに従った在宅トレーニングを実施してもらいました。

 

すべての対象者は週3回、4060分のトレーニングを完遂しました。結果は、セラピストの指導を受けた対象者、DVDトレーニングを実施した対象者ともに歩幅などの歩行能力に改善がみられました。

しかし、バランス機能や一部の歩行機能、意欲においては、DVDトレーニングよりもセラピスト指導による介入の方がより効果的であったことが示されています。

 

したがって、DVDを用いた在宅プログラムは歩行のいくつかの側面を改善するのに有効ですが、セラピストにより直接指導されたプログラムの方が、意欲を含めて機能改善を促進することが示唆されます。

 

 

参考文献

    Atterbury, E. M., & Welman, K. E. (2017). Balance training in individuals with Parkinson’s disease: Therapist-supervised vs. home-based exercise programme. Gait & Posture, 55, 138-144.

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