ARTICLE. 33 「痛みに対するリハビリテーション (1)」|UMICAHI JOURNAL|熊本市の訪問看護・リハビリ・介護ステーション|UMICAHI(ウミカヒ)

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アカデミック 2023.2.27

ARTICLE. 33 「痛みに対するリハビリテーション (1)」

UMICAHI訪問看護リハビリステーションがお伝えする

在宅看護・在宅リハビリテーションを提供するうえで、役に立つかもしれない最新情報や知識を共有する「ARTICLE」

 

 

今回テーマは「痛みに対するリハビリテーション (1)」

 

 

慢性疼痛 (身体の筋、骨格、組織などに生じる3ヵ月以上持続する痛み) は、二次的な病態や痛みが長期にわたり持続した結果、運動恐怖、痛みの悪化、不安、神経系の感作 (変化)に起因することが分かっています。慢性疼痛には、有酸素運動や筋力トレーニングなどの運動介入が効果的であることが知られています。

 

Booth et al. (2017) がまとめた論文によると、例えば、有酸素運動は最大心拍数 (一般的に220-年齢) 4055%は低負荷、5570%は中程度の負荷、7090%は高負荷であり、対象者の状態に合わせて、2回以上/週間を6週以上、時間は2060分で他の運動介入と合わせて短い間隔 (例えば、7分×3セットのウォーキングと筋力トレーニングの併用) で実施することを考慮するように説明しています。

 

また、筋力トレーニングも最大筋力の4060%は低負荷、6070%は中程度の負荷、70%以上は高負荷であり、23回以上/週間を6週以上、低~中強度のトレーニングでは、1520回を12セット、高強度のトレーニングでは812回を12セット実施し、いずれも対象者の対応能力に合わせて負荷量を増減するように求めています。

 

慢性疼痛は運動を妨げる要因になりますが、逆に適度な運動を行うことによって痛みの軽減につながることが示唆されています。

 

 

参考文献

    Booth, J., Moseley, G. L., Schiltenwolf, M., Cashin, A., Davies, M., & Hübscher, M. (2017). Exercise for chronic musculoskeletal pain: A biopsychosocial approach. Musculoskeletal care, 15, 413-421.

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